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子どもが野菜を食べない!でも大丈夫。子どもが喜んで食べる栄養豊富で手軽なおやつとは

野菜を嫌がる子供

子ども
野菜をなかなか食べない、と困っているお母さん、お父さんはたくさんいらっしゃると思います。

 

なんとか食べさせようとして一生けんめい作ったのによけられてしまう。ちょっとでも野菜が入っていると食べてくれない…せっかく作ったのに、がっかりですよね。栄養のかたよりも心配です。

 

でも大丈夫です。心配はいりません。

 

野菜嫌いの子どもでも喜んでムシャムシャ食べる食品があります。

 

ビタミンやミネラルが豊富で、しかも3種のアミノ酸を同時に含んでいるのはこの食材しかないと言われています

 

その食材とは——海苔(のり)です

 

 

 海の野菜、のり

海苔は「海の野菜」とも言われ、ビタミン・ミネラルをとても豊富に含んでいます。

 

たとえば、子どもはのり一枚ぐらいはあっという間に食べてしまいます。(ここで言うのり一枚というのは、21㎝×19㎝の一般的なものです)

 

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のりをまるまる一枚むしゃむしゃ食べるなんていうことは大人ではあまりありません。ですが子どもは一枚ぐらいあっという間に食べてしまいます。

 

こののりを一枚食べることによって、けっこういろいろな栄養を取ることができます

 

①ビタミンC

ビタミンⅭといえばレモンなどかんきつ類や、イチゴなどフルーツのイメージが強くありますが、海苔にもけっこうビタミンⅭが含まれています。

3~5才の子どもが必要とする量の17%ぐらいはとれてしまうのです(※以下、3~5才の子どもについて栄養素の所要量を計算しています*1

 

②葉酸

 最近では葉酸入りのジュースを見かけることもあるぐらい、栄養素として認められた感があります。胎児の成長に欠かせない役割を果たしていることがわかっているので、一生けん命ブロッコリーを食べたという方もいることでしょう

 

 

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葉酸はブロッコリー・春菊・アスパラガスなどに含まれています

 

葉酸はビタミンB12とともに、血液をつくるうえで大事な役目を果たしています。脳や骨、血管の病気を予防しているのではないかと考えられ、研究が進められている栄養素です。

 

のり一枚を食べるだけで、3~5才の子供が一日に必要な量の7割以上をカバーすることができます。これはアスパラガス1~2本分に相当する量です

 

③ビタミンA

ビタミンAはのどや鼻の粘膜を正常に保つのに役立っています。また、子どもの発育を促進するなどさまざまな重要な役割をもっています。

 

ニンジンやカボチャといった緑黄色野菜に多く含まれるイメージですが、意外に海苔にもたくさん含まれています。1枚の海苔に、子どもが一日に必要とするビタミンAのほぼ20%が含まれています

 

④ビタミンB12

葉酸とともに、血液に含まれる赤血球をつくるときに必要な栄養素です。のり一枚を食べることで、必要量のなんと2倍以上の量をとることができます。

 

 

そのほかにもビタミンK・ビタミンB2など、さまざまなビタミン類が含まれています。

 

 

ミネラル分

鉄分・マグネシウム・カリウム・亜鉛といったミネラルも豊富です。

特に多いのがマグネシウムで、子どもが一日に必要とする量の10%以上を含んでいます。*2

 

マグネシウム・・・11%

鉄・・・7%

カリウム(K)・・・6%

亜鉛・・・3%

カルシウム・・・1%

 

不足しがちなさまざまなミネラルをカバーしています。*3たった3gの中にこれだけの栄養が詰まっているおやつは、のりをおいて他にあるでしょうか?

 

ただし、注意したい点もあります。一般的に海苔にはカルシウムが多いと言われますが、その割には一日の必要量の1%という量にとどまっています。ここだけは過信はしない方がいいかもしれません。

 

なぜこどもは野菜を食べないの?

せっかく作った食事を子どもに残されるのはつらいものです。

 

忙しいのに栄養をつけさせようと一生けんめいに作った料理を一口食べて残してしまう——。腹が立つやら、悲しいやらです。

 

ですが逆に自分が作った料理を気に入ってくれたときもまた、うれしいものではないでしょうか。「また作ってほしい」と言われたときは、勇気が湧いてくるような気がします。

 

作った料理を受け入れてもらうか、拒否されるかというのは、作り手にとって思っている以上に大きなことなのかもしれませんね。

 

では、なぜ子どもたちは野菜やキノコを食べないのでしょう?

 

理由はいくつか考えられますが、この疑問を考えるうえでとても参考になる事実があります。

 

 

 photo by ちゃぁみい (photo AC)

 

薬学者で植物学者でもある船山信次先生は著書『毒があるのになぜ食べられるのか』の中でこう言っています

 

食べものの毒と言えば、きのこやフグが有名ですが、ジャガイモやキャベツやホウレンソウ、梅やリンゴや・・・《中略》など、身近な食べ物の中にも毒があります!

『毒があるのになぜ食べられるのか』(PHP新書・説明文より)

 

ほかにもレタスやワラビ、柿、そら豆、トウモロコシ、そば(蕎麦)、お茶、コーヒーなどにも「毒」が入っているそうです。

 

船山先生は日本薬科大学の教授でして、おそらく薬学の分野では日本でも最も有名な方の一人だろうと思います。

 

毒があるのになぜ食べられるのか【電子書籍】[ 船山信次 ]

 

 

コーヒーやお茶に毒、と聞いて「そんなバカな」と思うかたもいらっしゃるとか思います。

 

ですが、だからと言って嫌がる子供にコーヒーを無理じいするということはあまりないだろうと思います。

 

みなさんご存知のとおり、コーヒーにはカフェインがたくさん含まれていますが、コーヒーの苦みのもとというのはこれです。ところでこのカフェインというのは一種の毒であって、大量に摂取すると大人でも死んでしまうこともあるくらいです

 

まぁ、コーヒーを飲み過ぎたぐらいで命にかかわることはありませんが、胃腸に負担がかかったり、慢性的な下痢の原因になることが実際にあります*4

 

またジャガイモを料理する際に、芽を取りのぞかない人はいないと思いますし(芽に猛毒のソラニンあり)、皮つきのジャーマンポテトなどを食べると舌がしびれる感じがします。

 

ホウレン草やレタスにいたっては、大人になってから結石の原因にもなります(尿管結石・腎結石など)。

 

こどもは大人よりもこういった化学物質からの影響を強く受けます。肝臓や腎臓といった臓器が未発達なために、毒を無害なものにしたり、からだの外に出してやる力が弱いからです。

 

ですから子供の味覚が大人の何倍も敏感だと言われるのも不思議はありません。

 

ですので苦みやえぐみを感じる野菜やくだものを子どもが嫌がるというのは、むしろ自然なことです。

 

子供がおいしいと思うものと、大人がおいしいと思うものは違いますよね。どんなに一流のシェフが作ったものでも、子どもは嫌いなものは食べないでしょう。

 

海苔(のり)だけでなく、フルーツ・肉や魚などもたくさんのビタミンやミネラルをもっていることがあります。子どもはまったく野菜を食べないくせに、不思議と元気に過ごしていたりします。

 

それは子どもが喜んで食べるものの中にも、いろいろと栄養が含まれているからなのかもしれません。

 

 

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*1:栄養の必要量は、厚生労働省・日本人の食事摂取基準2015における平均推定必要量もしくは目安量に基づいています。のりの栄養については、文部科学省・食品成分データベースから、“焼きのり”の項を参考に3g中の栄養を算出したデータを用いています

*2:数字は1%未満は切り捨て

*3:鉄分0.3㎎・マグネシウム9㎎・カリウム72㎎・亜鉛0.1㎎・カルシウム8㎎、焼きのり3g中、文科省食品成分データベースをもとに算出

*4:『女はつまる 男はくだる』あさ出版、水上健(独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター)p79-80。