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見すごされている、もしくは言ってはいけない2、3のこと

知っていますか?チョコレートを食べる前に知っておきたいこと ~私たちの心・からだが受けている影響~

 

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夜中になぜか無性にチョコレートが食べたくなって、気がついたら板チョコ一枚食いつくしていた・・そんな経験ありますか?

 

じつはこれは単に意志を強く持てばいいとか、お腹がすかないように食べておけばいいとか、そうも言いきれない部分があります。

 

ポリフェノールがたくさん含まれることもあり、チョコレートのもつ健康効果が注目されがちですが、じつは見過ごされているもう一つの横顔…

 

 

次のようなかたは特に注意が必要かもしれません

 

牛乳を飲んで、おなかがゆるくなったことがある人

 

コーヒーを飲んでねむれなくなったことがある人

 

妊娠の可能性がある女性・妊娠中の女性

小さなお子さん・またその子の親、家族

 

 チョコレートはこれらどの人にも関係のある食品です

 
 この記事の内容…


 

 チョコレートには乳糖が含まれている

まずチョコレートにはふつう乳糖(にゅうとう)という成分が含まれます

下痢などの原因になることもある物質で、意外といろんな食品に添加されています

 

乳糖とは耳なれない単語ですがようは牛乳にふくまれる糖分のことです。牛乳を飲むとほのかな甘みを感じますが、これは乳糖の甘みです。甘さを感じる食品はいろいろとありますが、果物などにふくまれる糖分や、ご飯が消化されて最終的にできる糖分などとは糖の種類自体が違います

 

乳糖は母乳の中にも含まれています。つまり私たちは母乳や粉ミルクで育った人ならだれでも乳糖のおかげで成長したわけです。

 

ただこの乳糖について一つ困ったことがあります。

ほとんどの人は成長するにしたがってこの乳糖を消化する力が小さくなっていきます

 

「牛乳飲むと腹こわすから・・」といって給食の牛乳を毎日残す人が学校にいませんでしたか?これは乳糖を分解する酵素(こうそ)が成長するにしたがって減っていくためです。(もちろん気合いが足りないとか、好き嫌いはいけないとかいうこととはまったく別の話です)

これは生物としてはごく自然なことで、乳ばなれしているのに乳を消化する能力は必要ないありません。じっさい、江戸時代くらいまで日本では乳製品を口にする習慣はなかったので問題ありませんでした

 

ちなみに腸のなかに入ってきた「乳糖」を分解・吸収する能力には個人差があり、赤ちゃんであっても母乳を消化できずに下痢をしてしまうこともあります。また大人になってから牛乳を飲んでもぜんぜん平気という人もたくさんいます。人種で差もあります。

 

このように乳糖のためにおなかがゆるくなるなどの症状が出たばあい、お医者さんでは”乳糖不耐症”という診断が出されることもあります。文字どおり乳糖への耐性がないために消化器症状がでることです。(逆に言えばお医者さんもそれ以上言いようがない)

 

それで、なぜこんな話を今ここでするのかというとはじめに触れた通りチョコレートにも乳糖が含まれています

 

ですから、「わたしは別に牛乳を何杯飲んだって平気」という人はべつとして、「なんか牛乳を飲んだ日はおなかがゆるいようだ」「ヨーグルトを食べすぎると調子が悪い」そういう心当たりがある人は注意した方がいいかもしれません

 ヨーグルトと乳糖についてはこの記事に詳しく書いています⇓

qtaro-kujo.hatenablog.com

乳糖をお腹の中に入れるという点ではチョコレートを食べることは牛乳を飲むこととなんら変わりません。食べ過ぎてお腹がゆるくなったとしても不思議はないわけです

 

ただ前述のとおり乳ばなれしてる以上はお母さんのおっぱいを消化・吸収できる必要はないのでからだの仕組みとして当然と言えば当然のことでもあります。このような生理的なしくみは人間に限らずほとんどのほ乳動物にみられるそうで生物として自然なことなのです

 

ともあれ、ここまでがひとつ目の注意点です

 

 

チョコレートにはカフェインが含まれる

次に、これはもっと気づきにくい点です

 

じつはチョコレートにはカフェインも含まれています

 

これについては先ほどのべた乳糖(にゅうとう)の方はまだましです。パッケージの裏に書かれた「原材料名」をよく読めばそこにはっきり「乳糖」と書いてあるからです。堂々と材料として表示されているわけですから、消費者としては「そんなのが入っているなんて知らなかった」とは言えないわけです(ふだんあまり読まないとは思いますが)

 

これに対してカフェインが入っているなんてことはチョコレートのパッケージのどこを見ても書いてありません。それもそのはずで、そもそもが原料であるカカオ豆に含まれているからです。コーヒー豆や緑茶を買って「原材料名:カフェイン」と書かれていないのと同じです。

 

当たり前と言えば当たり前ですが、盲点です。

 

チョコレートにカフェインが入っていると聞いていまだに信じられないというかたもあるかと思います。ただしチョコレートにカフェインが含まれていることは明らかで、農林水産省の資料を見ても、厚生労働省の資料を見ても、また外国の保健省の発表を見てもチョコレートにカフェインが入っていることを前提にしています

 

ところでノンカフェインもしくはカフェインレスをうたった飲料・食品も多く発売されています。 CMなどでカフェイン0をうたった商品を見かけることも多いでしょう

 

消費者のなかに「なんとかしてカフェインをさけたい」という思いを持っている人が少なからずいる、ということでもあります。特に女性は注意が必要です。

 

ところでカフェインにねむ気覚ましの効果があることはだれもが知ることでしょう。しかし「試験勉強のために夜コーヒーを飲んだけど、すぐ寝ちゃった。」という話もよく聞きます。このことからもカフェインの効き方は人によってかなり違うとことがわかります。

カフェインの感受性には個人差があるのです

 

じつはカフェインが私たちにもたらす作用はねむけ覚ましだけではありません。心と体の両方に影響します。おしっこがたくさん出たり(利尿作用)、脂肪が燃焼しやすくなり基礎代謝が向上します。血圧は上がります。体温も上昇します。

また疲労感を軽減してくれる一方で、大量に摂取すると不安やイライラを誘発するということもわかっています。このほかにも様々な作用があり、ここでは書ききれません

 

またカフェインはかぜ薬や頭痛薬にも入っています

かぜ薬の箱をよく見るとカフェインが何㎍入っている、ということがちゃんと書かれいます。カフェインは中枢興奮・鎮痛薬として認められた「」でもあるのです。

にもかかわらずチョコレートなど食品に含まれる場合は表示されていない、という不思議な状況がじっさいにあるわけです。

 

 

 じつはカフェインの類似物質が大量に含まれている

カフェイン類似物質 テオブロミン

じつはチョコレートにはカフェインのほかにテオブロミンという成分が入っています。

むしろカフェインよりも、こっちのテオブロミンの方がたくさん入っていて、体の中でもカフェインに似た働きをします

 

このテオブロミンはカカオの成分で、化学組成もカフェインにかなり似ています。

 

カカオはチョコレートの欠かせない原料ですので、チョコにテオブロミンが入ってるというわけです

 

カカオは「神の食べ物」

ちなみにテオブロミンという名前は「神の食べ物の成分」ぐらいの意味ですかね。

カカオの学名「テオブロマ(Theobroma)」から来ています。「神の食べ物」という意味です。カカオは大昔、神様への捧げものにされたそうで何千年も前の壁画をみるとわかるそうです。アステカの皇帝が、チョコドリンクみたいなものをガブガブ飲んでいたというのは有名な話です。

 

アステカで皇帝は神とほぼ同じように考えられていましたので、やはりチョコレートは神の飲み物ということができます。500年ぐらい前の話です。

 

ところでカカオというとガーナとかアフリカのイメージがありますがもともとは中南米が原産です。コロンブスとかがアメリカ大陸を発見し、その後まわりまわってアフリカで大量に栽培されることになります。

 

すでに紀元前には栽培されていたそうです。人類がいかにカカオ(チョコレートの原料)に執着していたかがわかりますね。

 

昔はお金の代わりにも使われたそうですから、やはり昔から価値がみとめられていたことになります。

 

 

少しそれましたが、カカオは昔から神や皇帝のための食べ物と考えられ、お金として使われるぐらいの貴重品であったということです。

 

テオブロミンの作用

テオブロミンは、言うなればカフェインの兄弟か従兄弟のような存在です。化学・薬学の分野ではアルカロイドと呼ばれる物質に分類されます。アルカロイドには毒にも薬にもなる物質がたくさんあります。カフェインもアルカロイドの一種です。

そのほかによく似た物質でテオフィリンというのがあり、これはぜん息の治療薬とかに用いられます。お茶の葉っぱに含まれる物質で、これもアルカロイドの一種です。(ただお茶の葉に含まれるテオフィリンの量は、気管支の治療薬と比べると微量です)

これらカフェイン・テオブロミン・テオフィリンの三つは化学組成的にも人体に及ぼす影響もたがいに似かよっていて、三兄弟のようなものだと考えていいと思います。

ただカフェインに比べるとテオブロミンのはたらきというのは穏やかで、そのせいか一般には全く注目されてないように思います。ですが穏やかな興奮作用があるとされています。

 

チョコレートに含まれる量ではむしろカフェインよりこっちのほうが大量に入っています。

チョコに限らずココアなどカカオ製品にはテオブロミンが含まれています。意外に多量含まれていることもよくあるため、食べて子どもが寝なくなったとしても不思議はないでしょう。特に高カカオのものほど含有量が多くなります。


ちなみにカフェインテオブロミンには依存性を指摘する声もあります。

コーヒーやチョコレートを口にすることが習慣になり、いつしか止められなくなる――そういう状態になっている人は意外に多いのではないでしょうか。「朝起きたら必ずコーヒーを飲む」「家にはなんらかのチョコレートが必ず置いてある」そういう人も少なくないのではないでしょうか。

 

カフェインは効果がきれると不安や抑うつといったさまざまな”離脱症状”が起きてくることも知られています。夜、なぜか衝動にかられて板チョコを食べつくした・・という話を冒頭であげましたが、ひとつのの依存状態といえるかもしれません。(ちなみに板チョコを食べつくしたのは筆者ですが…)

 

 

チョコレート何枚まで食べていいのか?

それではチョコレートをどのくらいなら食べていいのでしょうか?

特に妊産婦さんは気になると思います。

結論から言うと

個人差があるので一概には言えない

ということになります。

 

日本では国として明確な基準を出していません。

 

ただこれでは私たちはどうしたらいいか困ってしまいます。

 

外国の基準を参考にすれば、「板チョコ6枚までOK」と言うことも一応はできます

 

ですが厳密に考えるとカフェインへの反応はひとそれぞれ。コーヒー一杯で眠れなくなる人がいるかと思えば、何杯飲んでもすぐ眠れる人もいます。

 

日本の政府機関もやはり同じことを言っています。

日本には食品安全委員会という機関があり、医師や科学者が食の安全について意見を述べるています。

この食品安全委員会によりますと、現在「情報を収集している段階」ではあるけれども、「カフェインに対する感受性には個人差があるので」ということから「日本人が一日にこれだけならチョコレート(カフェイン)を食べていい」という基準は言えないのだそうです。

 

無責任な態度にも見えますが、それだけ個人差によるところが大きいということでしょう。

カフェインを分解(代謝)する能力には遺伝子の違いも影響しているとも考えられています。だから代謝する能力に個人差があるのはあたりまえです。

 

基準値を一概には言えない、というのも仕方ないのかもしれません

 


一方、海外では一応の目安を示している国もあります。イギリスやカナダなどです。これらの国の保健省の発表などを参考に計算してみると「板チョコ6枚までOK」と言うことも一応はできます。

 

これは東京都の保険局の出している数値とか海外の数値を使って、筆者が独自に試算したものですのでたぶん、他のサイトにはのってないと思います(めんどくさい計算をしました)

 

ですから、専門家はこの数値を見てなんというかはわかりませんがイギリスやカナダが出しているカフェインの量を、チョコに換算するとこのぐらいに相当するという計算です。

 

妊婦さんでもそのぐらいは食っても大丈夫、ということになります。

 

ですが何度も言うようにカフェインへの反応にはかなり個人差があるので、あくまで目安として考えた方がいいでしょう。

 

日本人と外国人の体格の差は考慮に入れていませんので、5~6枚だと日本人にとっては多くなるかもしれません。

 

もう一つ、考えなくてはならないことがあります。それはカカオの量です。

 

一般的なミルクチョコレートと、カカオ70%のハイカカオと呼ばれるものとではカフェインなどの量が違います。ここでは詳しく立ち入りませんが、この辺も考慮に入れる必要があるでしょう。さきほどの5~6枚というのは、一般的なミルクチョコレートを想定したものです。

 

さらにテオブロミンの摂取量については議論にすらなっておらず、これに関しては未知数です。

 

ただ自分がカフェインに敏感なのか、そうでないのかはある程度わかるでしょう。

 

自分の体に聞きながら、なおかつハイカカオなのかそうでないかにも気を配る。

 

ココアは体に優しいイメージがありますが、もとをただせば「神の食べ物」。多少はカフェイン・テオブロミンが入っていることも頭の片すみにおきましょう。

 

チョコレートやカカオには、カフェインやテオブロミンが含まれています。感受性の高い人やお子さんは、食べる時間には注意が必要です。敏感な人は朝、食べましょう。

 

また、チョコレートには乳糖が入っています。食べ過ぎに注意しましょう。少量なら大丈夫という場合もありますので、食べる量を調節しましょう。

 

 

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