「ウニヒピリ」 ~もうひとりの自分(1)~

11月 5, 2017内なる本当の自分

外で昼寝をする女の子のイラスト

ふだんスピリチュアルとか神秘的なものはあまり信じない自分だが

今回だけは妙に気になってしまった本がある

本屋でたまたま目にとまった本のタイトル

『はじめてのウニヒピリ』

(ウニヒピリ・・・なんだろう、聞いたこともない単語だ)

背表紙には二名の名前らしいカタカナがならんでいる

「イハレアカラ・ヒューレン」

そして

「カマイリ・ラファエロヴィッチ」

と。

「なんかうさん臭そうだな・・・」

という雰囲気を感じながらも

「『ウニヒピリ』ってなに…?」

と、初めて聞く言葉が気になって手にとってみる。すると

おもて表紙にはかわいらしい女の子の姿が描かれてあった

なんとも言えず愛らしい表情をしたその女の子。そしてまったく同じ姿をしたもう一人の女の子ーーただしその背丈は女の子の半分もない。二人は人差し指どうしでツン、と触れあっている

そして見つめ合っている

そのそっくりな「もう一人の」女の子は、その大きさと、また宙に浮いているようにも見えることから妖精のような印象も受ける

そして二人とも頭上には南国に咲くとおもわれる花の環(わ)をかぶり、

すずしそうなボタニカル柄のワンピースを着ていた

「誰もが幸せになるハワイの叡智  ホ・オポノポノ」

「結婚、家族、仕事、幸せ、平和、すべての鍵を握る」

と帯に続く

ここまで読んだ正直な感想、それは

「うん・・・やっぱりうさんくさいなー」

というものだった

しかしこうも書いてあった

『ウニヒピリ』とつながり本当の自分を生きる

いちおうページをめくってみる

「ホ・オポノポノ?」

「ウニヒピリ?ハワイのことばなんだろうか。おまじないか何かかな」

「あやしいけど、どんなものなのか見てみるか」

そんな思いでページを繰る

最初のページはただ一文、こうある

「ウニヒピリと仲良くなるとわかること」

(ああ、やっぱりこういうやつかぁ・・・)

などと思いながらも気になってしまう

「気がついた、ずっとわたしのことを見守っていてくれた君」

「君はウニヒピリ」

「ウニヒピリって名前がついているけどもう一人の”わたし”」

「わたしの中にいる、本当の”わたし”」

一文一文に、なぜか癒されていく

「ウニヒピリ 君と仲良くしてるといつもリラックスできる」

「最適なタイミングで物事が進む」

「何かが起こる前にお知らせがくる」

(・・・やっぱりあやしげなものだった)

と思いつつも先が気になる

そして絵本のようなさし絵が描かれてある

女の子が元気よく絵をかいている

そしてかたわらにはやはり妖精のごときもう一人の女の子。とてもうれしそうな表情をし両手をあげている

  ⇓リンクから挿し絵を試し読みできるようになりました

「自分の新しい才能に気づいたり」(中略)

「だから」

「君といるわたしは平和」

「君といるときの私が好き」

どうやら「ウニヒピリ」とはもう一人の妖精のような女の子のことらしい

「ウニヒピリ」

「君に気づかなかった頃の、わたし」

「目の前に次々あらわれる問題」

「かなしかったり、つらかったり、」

「それは、気づいてもらえなかった」

「君の苦しみそのものだったってこと」

「すべては君が見せてくれた記憶」

「そして、君の苦しみは、わたしの記憶だっていうこと」

〈中略〉

「君は姿を見せることもあれば、見せないこともある」

「おしゃべりすることもあれば、しないこともある」

「でも、そんなことは大きな問題じゃない」

(あれっ?!)

ここまできてうすうす気づき始める

「ウニヒピリ」の正体

(・・・これっておれのことじゃん・・・)

じぶんの中にいるもう一人の自分

ずっと気づいてあげられなかったもう一人の自分の存在

無視しつづけられて悲しんでいたもうひとりの自分ーー

ハワイ先住民の間に古来より伝わっていた問題解決方法

ホ・オポノポノ

少し神秘的で、宗教じみたこのふしぎなメソッド

しかし、

(もうひとりの自分という存在は万国共通なのかもしれない・・・)

という考えが浮かぶ

(はっきりとは、まだわからないけれど・・・)

気がつくと、私はそのふしぎな古本を買うと決めていた

指しゃぶりのイラスト(男の子)

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